よくある質問

  1. TOP >
  2. 最新トピック >
  3. 「笑笑」(モンテローザ)vs「わらわら広場」(任天堂)

「笑笑」(モンテローザ)vs「わらわら広場」(任天堂)

ご存じでしたか?居酒屋「笑笑」のモンテローザと、任天堂との間で商標権をめぐる争いがあることを。
2013年3月29日、任天堂が、ゲーム機「Wii U(ウィー・ユー)」で表示される画面中の「わらわら広場」について、商標登録を受けました。
これにより、任天堂は、「わらわら広場」及びそれに類似している商標について、家庭用ゲーム機などの装置、PC、CD、DVD、プログラム、携帯電話用ストラップ、電子出版物、おもちゃ、SNS画面、放送、ウェブページの提供などなど、(実際には、75種類もの商品、サービス)及びそれらに類似する商品、サービスの、他人による使用を排除する独占権を取得しました。
これに対して、同4月22日に異議を申し立てたのが、笑笑(わらわら)などを傘下に持つ、居酒屋チェーン大手のモンテローザです。この異議申し立てについて大きく報道されました。
実は、今回の異議申し立ての以前から、争いの火種は存在していました。
モンテローザが、ローマ字の商標「WARAWARA」について、「飲食物の提供など」に関する権利を取得していたのに対し、任天堂も、ほぼ同じ商標「WaraWara」について、「ゲーム機その他の情報関連商品、サービス」の権利を取得していたのです。
モンテローザとしては、居酒屋「笑笑」の派生商品(例えばストラップ)や、派生サービス(例えばインターネットでのドレッシングの販売)などを今後行なうにあたり、大きな目の上のたんこぶができてしまった心境なのではないでしょうか。
日本では、Wii Uで遊んでいて、実在の居酒屋の名前がゲーム中に登場したとは思わないでしょうね。漢字とひらがなの違いも大きいと思います。しかし、海外ならどうでしょう?
海外版「Wii U(ウィー・ユー)」で表示される"WaraWara"と、同時期に日本から進出してきた新しいレストラン"WARAWARA"とは、関連性を持つものとして認識する可能性があるのではないでしょうか。
任天堂が、日本で取得した商標登録「WaraWara」または、これから取得するであろう「WaraWara Plaza」に基づいて、海外でも権利を取得してしまうと、モンテローザが、海外でレストラン「WARAWARA」を展開するにあたり、非常に大きな障壁になります。
飲食店を経営するにあたり、インターネット上で広告を出すことは今や必然であり、その際に、任天堂の「WaraWara」の権利に基づいて、モンテローザの「WARAWARA」の使用を制限される恐れがあるからです。
このように考えると、モンテローザが異議を申し立てるのは当然のような気がします。
さて、モンテローザの「笑笑」という商標は、特許庁において周知著名商標として認定され、42類(インターネット関連業務など)について、防護標章登録という特別な登録がされています。
登録防護標章の権利範囲は、あくまでも漢字2文字の「笑笑」そのものであるため、「わらわら広場」には及びませんが、この登録は、外国の特許庁に対し異議を申し立てる際の非常に大きな武器になります。
報道によると「Wii U」が販売されている北米、欧州など数十カ国でも異議を申し立てるそうですが、どちらにとっても、このような争いは無用な費用と時間が費やされるばかりでメリットがありません。
うまく和解してもらいたいと祈る心境です。

  • a